中国・台湾・韓国企業の日本進出をサポートします加藤公認会計士・税理士事務所

１．LTVとは、Loan to Valueの略で、総資産有利子負債比率と訳されています。 不動産では、所有物件の資産価値に対する負債の割合（負債比率）を指し、 物件全体から見る借入金の依存度を見極める指標とされます。 LTV＝負債額÷物件価格＜時価評価＞で計算されます。 一般的に不動産投資におけるLTVは、 80%以下（頭金を20%以上入れている状態）が理想的とされており、 LTVの低い物件の方が、金利が低いローンを組みやすい傾向にあることが分かります。 他方、LTVが高い場合　少ない資金でレバレッジを利かして、 効率的に運営を行っているという見方もできます。 ２．ソフトバンクグループが、子会社アームの株式を担保に ノンリコで１兆円の協調融資を引くスキームが公表されています。 この場合、LTV＝負債÷保有株式＜時価評価＞で算出され、 分母の保有株式は、アーム株分だけ減ります。 他方、分子は、返済義務が差し入れた担保評価の範囲に限定される ノンリコなため、増えません。 よって、LTVの改善につながるという財務対策となっています。